僕は暗い学生生活を送っていたので夏休みはとにかく憂鬱でした。

友だちと会いづらいとか高尚な理由はなく、純粋に暇だったのです。

当時からもっと読書に励んでおけば良かったなぁと切なくなります。

仕事をがんばって、お金を貯めて、東北に旅行へ行き、美味しいものを食べ、地方の書店を巡る旅なんて最高かもしれないですね。

でも今年の夏はカフェでは恋愛小説かミステリーを、家では動物の本を読み漁ることとします。

毎年そうなんですけどね(笑)いや(泣)かな。


本書の表紙はとてもキレイですね。

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楽しいことを想像させるタイトルに仲睦まじげな雰囲気が読む人の夏を楽しくさせそうです。

しかし、いや、しかしでは弱いので、しっかーしと書いておきますが、本書は離婚の危機の話です。

二組の夫婦の離婚の危機は、ある闘いに勝てば逃れることができます。

切羽詰まる状況なのにどこか明るくて最後まで楽しめる一冊です。

 

とここで終えても良かったのですが、ここからはネタバレの時間です。

本書は多少のネタバレがあっても楽しめる本だと信じているので、根幹の部分も書いてしまいます。

 

隠し事をしていたことと夫同士でイチャイチャしていたように見えたのが原因かは知りませんが、奥様方は手を組み、ゲームで対戦を要求します。

今もなおプレイする人を増やしている大乱闘スマッシュブラザーズでコンビで対決です!

奥様方が勝てば離婚。夫達は何としても負けられないが、吉田君がヘタクソ過ぎる。

そこで男性陣がとった作戦とは!?と煽ってみましたが、ゲームで人生を決めるのはなかなか共感できませんね。

 

でも本書の魅力はそこだけではありません。勝負の後、それぞれの夫婦の選択はどうなるのか?男同士の旅の目的はいかなるものだったのか?奥様は何故「離婚しよう」となったのか?

それを考えるのが面白いと思います。

僕としては「僕」とユキのテンポの良い会話とユキが語るフェア(公平性)についてが面白かったです。

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このしおりの猫はよまにゃと言います。
よまにゃがかわいすぎてつい余計に集英社文庫を買ってしまうにゃあ。