僕が書店で働いていたときロングセラーだったのが、本書でした。
もう毎週のように集英社文庫の営業の方が、お店に来ては本書の素晴らしさを伝えにきました。
根負けした僕は、大量に取り寄せたところ爆発的なヒットはしませんでしたが、少しずつ売れ始め、定番商品となりました。今ではどこの書店にも置いてあるのではないでしょうか。
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僕がおすすめする小説やエッセイなどを思うがままに紹介していきます。 書籍が映像化した時のドラマや映画などの脱線話も多いです。
僕が書店で働いていたときロングセラーだったのが、本書でした。
もう毎週のように集英社文庫の営業の方が、お店に来ては本書の素晴らしさを伝えにきました。
根負けした僕は、大量に取り寄せたところ爆発的なヒットはしませんでしたが、少しずつ売れ始め、定番商品となりました。今ではどこの書店にも置いてあるのではないでしょうか。
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「君にささやかな奇蹟を」宇山圭佑
本書は2018年のベストオブベストの一冊です。(僕の中ではの話です)
そして本書はクリスマスにぴったりです。
皆さまに良いクリスマスをお届けしたい気持ちで書きました。
実は本書は失恋の話だった!とかそんな意地悪は絶対にしないのでご安心を。もう、めちゃくちゃなネタバレですが、本書はハッピーエンドです。
やはり、ラブストーリーはハッピーエンドでないといけません🎄(๑>◡<๑)🎩
本書のヒロインは伊吹です。
絵本作家を目指していたものの、諦めてしまった、26才OLです。
体型や容姿に自信がないとか書いていますが、表紙だけ見るとものすごくかわいいですけどね。
それに絵本作家を目指すというだけで「いま、会いにゆきます」感があります(^ ^)
↑これ、共感いただけたら嬉しいです。
伊吹は自分のせいで事故死した父親への罪の意識に苛まれ、幸せになることから逃げてきました。
そんな伊吹にはぜひとも幸せになって欲しいです。
さて、伊吹の相手役はサンタクロースです。
サンタクロースは今、日本にいます。
それはあなたのお父さんやお母さんであり、恋人やパートナーです!
なんてキザなことを言うつもりはありません。
サンタクロース家は現在の当主で第108代目です。当主の名前は明日真・ニコラウス・聖也といいます。
彼はちょっと頼りないながらもれっきとしたサンタであり、御曹司で、引きこもりです。
27才です。引きこもり歴は7年ほどです。お父さんが厳しかったんですかね(^^;;
引きこもるのは勝手ですが、執事にきつくあたるのはいけませんね。
そんな聖也の指名で、伊吹は館に呼ばれ、イチャイチャします^_^
まぁ伊吹は嫌がるのですが、半ば強引にデートします。
伊吹は幼い頃に読んだサンタクロースの絵本を探しています。世界各国のおもちゃの情報が集まる聖也ならば情報を持っているかもと期待しているみたいです。
だんだんと距離が縮まる2人は互いに深い影響を与え合います。
感動ポイントは3つです。
ひとつ目は豊かなコメディです。
たくさんの笑みポイントがあるのですが、仲間の名前だけ紹介します。
執事は戸中井(となかい)、曽利(そり)、神宮ベルです。執事になる条件は珍名であることなのか(笑)
聖也は頼りないですが、彼らもまた……。
ふたつ目は絵本の存在です。
本書の中に、絵本は書かれています。この、文庫で遊ぶ感じがとても好みです。
もし、書店で見かけたら最後の方のページだけ読んでみてください。他の文庫とは作りが違います。
みっつ目は聖也のまっすぐな愛です。
始めは顔が好みだから伊吹が好きです。でも、だんだんと内面を知っていくことで、伊吹をもっと好きになるし、成長していきます。
ラブストーリーには障害がつきものですよね。
おもちゃ会社や百貨店はクリスマスを売り物にする代わりに、サンタクロース家にお金を渡しています。
それがバレたとき、炎上は免れないですね。
辛い立場に追い込まれた聖也のとる決断は、愛でした。
誰かのことをこんなにも想えるのなら、それだけで幸せな気がします。その幸せを君とともに分かち合えたのなら、更に幸せです。
この2人、いいカップルになれそうな気がしますが、しばらくの間は伊吹が聖也を養ってあげてくださいね(^_^*)
僕は読書を楽しむクリスマスにしますが、誰かと一緒に過ごせるクリスマスはとても幸せなことだと思います。
もちろん1人でも楽しく過ごせるクリスマスも幸せです。僕も楽しく過ごす予定です。
どうか、よいクリスマスをお過ごしください。
ファミチキ買いに行こうっと(=^ェ^=)
この時期のファミマは僕にやさしいから好きです。
でも、いつかはみんなで食べるケンタッキーを(≧∀≦)